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くも膜下出血とは(PET検査【がん検査】関連の用語集)

くも膜下出血とは 読み:くもまくかしゅっけつ英語:subarachnoid hemorrhage

くも膜下出血とは、脳を覆っている組織(髄膜)の内側層(軟膜)と中間層(くも膜)との間にあるすき間(くも膜下腔)への出血です。

最も多い原因は、脳内動脈瘤の破裂です。
脳動脈瘤ができる原因はまだ確実に知られていないですが、先天性や高血圧、動脈硬化などが要因となり、発生すると考えられています。
くも膜下出血の典型的な症状は、「突然の激しい頭痛」、「短時間の意識障害」、「嘔吐」などです。

<検査と診断方法>
くも膜下出血が疑われる場合、頭部CTスキャンMRI検査(Magnet Resonance Imaging:磁気共鳴画像)が行われます。
しかし、CTスキャンやMRIで診断が困難な場合には脳内の血流が見られるPET検査をおすすめします。
もともと脳は多くのブドウ糖(FDG)を消費している臓器のため、血流の流れが分かりやすい利点があります。
CTやMRIなどが臓器の形から異常を見つけるのに対し、PETは細胞の活動の様子から異常を発見します。

PETの検査方法は、ブドウ糖に似たFDGという検査薬剤を体内に注射し、全身に行き渡らせます。そのため脳のPET検査では、脳に十分に血液が流れ必要な酸素が運ばれているかどうかがわかります。
脳のPET検査により、様々な中枢神経系の病気(脳卒中、認知症、てんかん、脳腫瘍など)が見つけやすくなり、早期発見・早期治療、最適な治療法の選択に役立っています。