原発巣とは 読み:げんぱつそう英語:primary focus
最初にがんが発生した部分にある病巣のことです。
がんが発生した臓器を原発部位といい、そのがんを原発巣といいます。
これに対し、原発部位から離れた部位でできたがんを転移巣といいます。
がんの診断は、原発部位にならって付けられます。例えば最初に胃にがんができた場合は胃がん、最初のがんが乳房にできた場合は乳がん、となります。
そのため、最初に胃がんとなって、それが肝臓に移った場合は、肝臓がんではなく「胃がんの肝転移」という診断になります。なぜなら、転移巣である肝臓のがんは、もとの胃がんの性質を持っているからです。 したがって、がんの原発部位を特定することは治療のためにも大きな意味があり、さまざまな検査によって原発部位を調べます。 しかしながら中には転移巣が先に見つかったものの原発部位がわからない場合もあります。これを原発不明がんといいます。