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悪性腫瘍とは(PET検査【がん検査】関連の用語集)

悪性腫瘍とは 読み:あくせいしゅよう英語:malignant tumor

一般的に「がん」「悪性新生物」などと呼ばれます。
通常の細胞が、何らかの原因で傷ついて異常な働きをする細胞に変わってしまい、その細胞が増殖することで腫瘍と呼ばれる状態になります。

腫瘍のうち、悪性のものが「悪性腫瘍」「がん」と呼ばれます。
下記の特徴を満たしているかどうかによって、通常の腫瘍と区別します。

悪性腫瘍の特徴
<1> 自立性増殖(じりつせいぞうしょく)
ヒトの正常な新陳代謝の都合を無視して、自律的に増殖を続け、止まることがありません。

<2> 浸潤と転移(しんじゅんとてんい)
周囲に滲み出るように拡がったり(=浸潤)、体のあちこちに飛び火(=転移)したりして次から次へと新しいがん細胞をつくってしまいます。

<3> 悪液質(あくえきしつ)
他の正常細胞が摂取しようとする栄養を、がん組織がどんどん奪ってしまうため、栄養が行き渡らずに身体が衰弱してしまいます。

なお良性腫瘍とは、悪性の特性が認められないものを指します。具体的には、<1>自立性増殖のある腫瘍であっても、<2>浸潤と転移、<3> 悪液質、の性質を持たないものは「良性の腫瘍」と呼ばれます。