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インタビュー記事

画像診断の専門クリニック

「医師の顔が見える施設」

理事長が目指す
"がん検診"とは?

埼玉県
永仁会シーズクリニック
理事長 兼 統括院長 石田 二郎

健やかな生活を維持する選択肢として"がん検診"を届けたい

近年、PET検査はがんの早期発見だけではなく、日々の健康を維持するための手段として選択されつつあり、皆さんの生活と密接しています。今回は、埼玉県所沢市「永仁会シーズクリニック」の理事長兼統括院長に、医師になったきっかけや想い、PET検査の有用性やコースの紹介、今までに印象に残った経験についてお話しを伺いました。

アメリカで学んだ「先端医療」としての視点、放射線診断の道にまい進

シーズクリニック 石田二郎

―自己紹介をお願いします。

医療法人永仁会理事長の石田二郎(いしだじろう)です。東京医大を卒業後は大学病院や総合病院で画像診断・血管内治療に携わりました。2005年に現在の永仁会シーズクリニックの副センター長兼診断部長、2011年には院長、2021年から理事長に就任し、クリニックの統括院長として従事しています。クリニックだけでなく病院、健診センター、老人保健施設など法人経営全般に関与しています。よろしくお願いします。


―画像診断医師になったきっかけを教えてください。

放射線科を選んだのは、「変わったことができそう」「全身を診るのが楽しそう」という理由でした。もしも将来、専門を変えることになるとしても放射線科で全身を診る経験が後々に役立つだろうと考えたことがきっかけです。それでも今現在、放射線診断に携わり続けている一つのきっかけは、アメリカへの留学を経験したことです。

アメリカの放射線科は、先端の医療を担う科で、当時の日本と比べると地位も立場も全く違うものでした。そこでMRIや核医学などの経験を積み、多くの刺激を受けたことが今日に繋がっていると考えています。

PET検査は「早期発見」だけではなく、「転移や再発」にも有用性がある

シーズクリニック PET検査装置

―PET検査の特徴やメリットを教えてください。

PET検査は、検査自体は痛みを伴わず、一度に全身撮影が可能であることが大きな特徴です。また、早期発見を目的とした検診だけでなく、転移や再発を調べるうえでも有用な検査であることもメリットの1つではないでしょうか。


―導入している検査装置について教えてください。

永仁会シーズクリニックで導入している主なPET検査装置は【Siemens/Biograph mCT Flow】【Siemens/Biograph Horizon】の2台です。

「Flow Motion」とよばれる速度可変型連続移動のリニアモータ駆動式寝台を用いることで、撮像スピードの向上・画質の最適化・被ばくの低減が図られているのが特徴です。これらの装置の導入をきっかけに、従来は頭頂部から足の付け根までとしていた撮像範囲を、検査時間を伸ばすことなく全例でつま先までの全身撮影へと拡げることができました。

また、乳房専用のPET検査装置として、【SHIMADZU/Elmammo】も導入しています。乳房を検出ホールに入れるだけで乳がん検査できるのが特徴です。マンモグラフィのように、圧迫や固定を必要としないので、豊胸術を受けていてもバッグの破損や位置ズレを起こす心配がありません。なにより痛みが無いことは、乳房検査の受診を躊躇する気持ちから解放してくれるものと思います。

一番人気はプレミアムコース。医師による診断結果の説明も標準編成。

シーズクリニック PET検査について

―推奨しているPET検査コースを教えてください。

当クリニックの一番人気はプレミアムコースです。がん検診のほか、認知症解析を含めた脳検査を組み合わせているおすすめのコースです。検査後の後日面談による診断結果の説明を標準編成していることも選ばれている理由の一つです。現在提供しているコース構成にした2014年以降、全体で約4割の方がプレミアムコースを利用されています。


―がんを経験したことがある方・ない方、それぞれに対するPET検査の有用性を教えてください。

がんを経験したことが無い方にとっては、検査自体には痛みを伴わず、着衣のままで一度に全身を検査できること、身体への負担が少ないところが検診向きと言えます。
一方、がん治療を受ける方にとっては、新たな病変が見つかる可能性があるので、PET検査の結果次第では、手術の順番や方法を決めるための有益な情報を得られる点に有用性があります。

※プレミアムコースの詳細はこちらからご確認いただけます。https://www.pet-net.jp/clinic/63/course/

土日も検査を受けられるクリニックとして、地域の「健康長寿」に貢献。

シーズクリニック がん検診

―医師として今までで一番印象に残っている経験を教えてください。

検診で小さな乳がんが発見された女性が一番印象に残っています。初期の発見時は、乳房温存術で済んだことに非常に安堵いただいておりました。それから毎年検診を続けられ、7年後に対側の乳がんが見つかったときも早期であったため、治療後に「先生のクリニックに足を向けて寝れないわ」と元気なお顔でご報告にいらっしゃったときは、この仕事を続けてきて良かったなと感じました。


―がん検診を受けるか悩まれている方に向けて、メッセージをお願いします。

これからは「健康長寿」がキーワードであると捉えています。生活のステージが移り変わっても健康であり続けることは誰にとっても代えがたい願いです。その健やかな生活を維持するための選択肢が"がん検診"です。

痛みに耐えながらたくさんの検査を長い時間と費用をかけて受けるのではなく、一度に全身のがんを検査できることはPET検査のメリットです。脳や心臓の病気が心配な方にはコースの選択次第で三大疾病をカバーするメニューを用意しています。病気を早期発見し、早期治療へと繋ぎ、住み慣れた地域で安心して暮らし続けるお手伝いができるよう、土日にも検査を受けられるクリニックとしてお待ちしています。


【インタビューを終えて】

がんの早期発見・早期治療を支えるPET検査。今回は、画像診断に特化した専門施設「永仁会シーズクリニック」の石田理事長にお話しを聞くことで、PET検査はがんの発見だけではなく、日々の健康維持を支える手段として有用であることを再認識しました。人生100年時代、いつまでも健康に暮らすためには定期的な検診を受けることが大切なんですね。

シーズクリニック:石田二郎

インタビューを受けてくれた方

永仁会シーズクリニック
理事長 兼 統括院長
石田 二郎(いしだ じろう)

【略歴】
2005年:医療法人永仁会 所沢PET画像診断クリニック 副センター長兼診断部長
2011年:医療法人永仁会 所沢PET画像診断クリニック 院長
2021年:医療法人永仁会 理事長
2021年:医療法人永仁会 永仁会シーズクリニック統括院長