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FDGとは(PET検査【がん検査】関連の用語集)

FDGとは 読み:エフディージー英語:fluorodeoxyglucose

PET検査関連の前に、点滴で注入する薬剤のことで、がん細胞に目印をつける役割があります。

正確には18F-FDG(フルオロデオキシグルコース)と呼び、グルコースに放射能を出す成分(ポジトロン核種)を組み込んだものです。具体的にはグルコースの水酸基の一つをポジトロン核種「18-F」に置き換えた構造となっています。
FDGはポジトロン核種を組みこんだ化合物のなかでも、PET検査で最もよく使われています。FDG以外にも検査の目的にあわせて、さまざまな化合物を使うことがあります。

例えば、FDGと同じ18Fを組み込んだ18F-フルオロドーパ(脳内伝達物質)「酸素」や「水」の水酸基の一つを15Oに置換したもの、「酢酸」や「アンモニア」を使うものなどがあります。

いずれも人体に必要な成分に放射線を出すポジトロン核種が組み込まれていて、成分に応じて体内に分布します。

18-Fの半減期(放射能が半分にまで減る時間)は約110分で、丸一日も経つとほとんど完全になくなってしまいます。人体にほとんど影響はありませんが、薬剤としての寿命が大変短いため、PET検査施設で当日つくられたできたての薬を検査に用います。