PETとがん検査に関する基礎知識 ―PET検査の原理

PET検査とは?基礎知識&治療説明

基礎知識&治療説明

PET検査を知るためのコンテンツ

PET検査の原理

がん細胞は、正常な細胞に比べて活動が活発なため、3〜8倍のブドウ糖を取り込むという特徴があります。

PET検査は、その特徴を利用してたくさんブドウ糖を取り込んでいる細胞を探し、がんを発見します。

PET検査の原理

検査の方法

PET検査は以下のような手順で行われます。

(1) ブドウ糖に近い成分の検査薬(FDG)を体内に注射します。

(2) しばらく安静にして全身にFDGを行き渡らせます。

(3) がん細胞にFDGが集中します。

(4) PETカメラで全身のFDGの分布を撮影します。

解析されたPET画像から、体のどこにFDGが多く集まっているかがわかり、がんが疑われる場所、悪性の度合いなどが推測できます。


科学的なしくみ

PET検査のしくみをもっとくわしく説明すると、以下のようになります。

検査の始めに投与するFDGとは、グルコース(ブドウ糖)に目印となる「ポジトロン核種(=陽電子放出核種)」を合成した薬剤です。正式名称は18F-FDG(フルオロデオキシグルコース)といい、性質はブドウ糖とほぼ同じです。ポジトロン核種はまわりの電子と反応して放射線(γ線=ガンマ線)に変わる特徴があり、このγ線の出る場所と量が、ブドウ糖を消費する細胞の目印となります。
またFDGは半減期(寿命)がとても短いので、検査当日に検査施設内の専用設備で合成し、つくりたてのものを検査に使用します。

ブドウ糖構造

FDGを静脈から体内に投与します。

注射後、数十分〜1時間ほど静かに横になっている間に、FDGが血流にのって全身に運ばれます。
体中の細胞がブドウ糖としてFDGを取り込みます。 がん細胞は通常の細胞より多くのブドウ糖を取り込みますので、FDGが集中します。また、悪性度が高いものほどブドウ糖(=FDG)を多く取り込みます。


細胞に取り込まれたFDGが反応し、放出される放射線(γ線)を、体の外からPETカメラで撮影します。
放射線は人体組織を透過して外まで届くので、どんな奥にあるがん細胞でも、カメラで捉えることができます。

画像を見て、γ線が集中している場所を見つけ、がん発見の手がかりとします。
体のどの部分に、がんの疑いがあるかということがわかります。反応の強さで、悪性度も推測できます。

PET以外にCTなどの検査を併用し、画像を重ねることで、より場所が断定しやすくなります。またPETには反応が出にくかったり、判別が紛らわしい場合の診断も可能になります。

PET検査画像
PET-CT画像

診断・再検査

検査が終わるとすぐに画像を診断します。そうすることで、万一FDGの分布が不十分で鮮明な画像が得られなかった場合、時間をおいて全身にFDGが行きわたってから再度撮影を行うことができます。

希望すれば当日検査後、診断した医師から実際の画像を見ながら、説明を受けることもできます。

放射線について

放射線については、「PET検査と放射線について」ページで詳しく解説しています。 ご参照ください。
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